雪道ドライブですが、スキー場へ行くための準備を想定し、雪国育ちのノージー(筆者)が普段から準備し車に積載ている道具などを紹介します。
そして、車のワイパーやタイヤの選び方についても説明します。
冬期に普段から積載する道具など(冬期の積載器具)
長靴
スコップ(本来はスチール製が良いが常時積むのであれば、車に傷が出来ない樹脂製が適しています。)
スノースクレーパー(大きい車には長いものが適しています。)
牽引ロープ(牽引ワイヤー、シャックル)
充電用ケーブル(ブースターケーブル or ジャンプスターター)
手袋(チェーン脱着に使うのであれば肘までの長い手袋が良い)
懐中電灯(トラブルの際の照明としてLEDライトを常備する)
ブランケット・毛布
タイヤやについて
圧雪の山間部に行く方以外は、スタットレスタイヤしか選択肢が無いと考えて良いでしょう。
タイヤチェーン等でも可と紹介しているサイトや雑誌もありますが、雪国で常時生活して居る方でオールシーズンタイヤや夏タイヤにチェーンを履いて居る方は全く居ません。
林業や電力会社のメンテナンスを行う方等も、一般道はスタットレスタイヤで走行し、圧雪道路に入る前にチェーンを装着するぐらいです。
たとえトヨタのランクルや三菱パジェロでも、30センチ以上の雪道に突進する方は居ません。車の下に雪が固まって亀状態になるからです。
スタットレスタイヤメーカーですが、一番はBS(ブリジストン)製で間違い有りません。5年経過してもしなやかに雪に食い込む新品のような弾力を保つのはやはりBSだけです。
大型トラックや社用車等はBS以外のタイヤを履いていたりしますが、それらや金銭的理由からであり好んで履いているわけでは無いようで、ドライバーから話を聞くと・・・・・。安全性を考えると、スタットレスタイヤはブリジストン一択となります。
タイヤチェーンについて
駆動輪の切り替えが出来ないAWD(4WD)で、チェーンを装着する場合はベースになる車の駆動輪に装着するのが良しとされていますが、上り坂ではオモリとなるエンジンの搭載されている前輪へ装着する方が良いでしょう。
FF車の場合は当然、前輪にチェーンを装着し、FR車は後輪にチェーンを装着します。
しかしチェーンを装着したまま連続走行を続けると前輪と後輪回転差によって、デフ等が高温となり故障や出火の可能性がありますので、除雪された道路を走行する場合はチェーンは外して走行しましょう。
高速道路等で、チェーン規制の場合はつける必要がありますが、十分注意する必要があります。
雪国で地元民はチェーンをつけているの?
実際、スチールチェーンは大型バス等や荷物を運ぶ仕事をしている方しか装着しませんし、取付が少しでも緩く適当に取り付けていると、チェーンは外れシャフト側に絡まる危険性もあるので、かなり慣れた方しか装着する事は有りません。
市街地の乗用車でスチールチェーンや樹脂製チェーンを装着している車は見たことありません。あるとすれば関東方面から来た車だけです。
樹脂チェーンもスチールチェーンも各社それぞれ独自の取付方法となっているので、購入した場合は一度取付の練習を行うことをお勧め致します。
雪道でタイヤの内側に手を入れてチェーンを取り付けるのは、山間部育ちのノージーでも大変困難です。汚れますし手が冷たい、固定部分が見えない(笑)
タイヤチェーンは脱出用の一時的なモノとして使っている方がほとんどです。(乗用車の場合)
昔ながらのタイヤチェーンを取り付ける際は、奥まで手を伸ばして内側のチェーンをつなぐ必要があるので、寝転んで作業できるブランケットや自動車用のマットなどがあると、さらに便利です。
ワイパーについて
雪国では、スノーワイパーは必須です。夏用ワイパーで、寒冷地の高速道路で走行している場合に、雪がワイパーのパンタグラフ部分に入り込み、凍結し関節部分が動かなくなり、フロントガラスの拭き取りが困難になります。
雪でワイパーの拭き取りが困難になると、高速道路では視界が遮られて大変危険な状態となりますので、退避出来る場所で凍結した雪を叩いて落として視界を確保することになり、交通の激しい道路では危険な作業となります。
ノージー(筆者)はスノーワイパーはPIAA製を好んで使っています。
夏はスノーワイパーは外し、直射日光の当たらない所で保管していれば冬用パイパーも3シーズン以上使えています。
PIIA製のスノーワイパーは、ブレード(ゴム)のみの交換も可能ですので購入時はちょっとだけお高いですが、コスパは最高です。
ウオッシャー液について
道路の雪が融雪剤で溶けた状態や、気温の高い日に道路を走行する場合は対向車によって泥水がはねフロントガラスが見にくくなり、頻繁にウオッシャー液を使いワイパーで拭き取りながら走行します。
冬季間はウオッシャー液を補充する場合は販売されている原液(安価な物ほど特に原液のまま使う)をそのまま注ぎます。
車のウオッシャー液を抜いて、入れ変えることは困難ですので、半分以下に液を減らした状態に継ぎ足し出来るだけウオッシャー液が、濃い状態になるように注意します。
ウオッシャー液の濃度が、薄すぎるとウオッシャー液がホース内で凍結し、フロントガラスを拭くことが出来なくなります。(特に夜間駐車時の翌朝)
ウオッシャー液が凍結した場合の対処法
基本的には溶かす道具等はありません。車のエンジンを始動しエンジンルーム内の熱で溶けるのを待つしかありません。
走行中はエンジンルーム内に冷たい風が入ってくるので、駐車場などで停止しウオッシャー液が溶けるのを待ちます。溶けたら最寄りのガソリンスタンド・ホームセンター・コンビニ(北国のコンビニではウオッシャー液を販売している。)で購入し原液のまま継ぎ足してください。
燃料について
軽油を燃料とする、ディーゼル車は寒冷地で燃料が凍結してしまう危険性があるので、寒冷地にスキーや観光で出かける場合は、目的地周辺のガソリンスタンドで給油しましょう。(凍結といっても、ドロドロになる程度。)
北海道道南や東北又は中部山岳では3号軽油という流動点が低い(-20℃以下)軽油を冬季間だけ販売していますので、都市部から車で山岳部にスキー等に出かけた方は必ず目的地で給油しましょう。
一旦、燃料を半分以下に減らし、給油するのが効果的ですので必ず実行しましょう。
ちなみに、12月でも関東地区で販売されている2号軽油の流動点は-7.5℃以下となっているので、スキー場の朝の最低気温で、燃料ホース内で軽油が流れる事が出来なくなり、エンジンが始動出来なくなる恐れがあります。
ちなみにガソリンは-100℃まで大丈夫の様ですので、ガソリン車の方は特に燃料は気にしないでも大丈夫です。