刈払機に使える燃料とは
エンジン刈払機の燃料は2サイクルエンジンの場合は混合燃料(混合ガソリン)を使用し、4サイクルエンジンの場合は通常ガソリンスタンドで売られているガソリン(ハイオクガソリンも可)を使用します。
2サイクルエンジンと4サイクルエンジンの見分け方としては、燃料キャップにオイルの表示があるものは2サイクルエンジンです。ホンダの4サイクルエンジンは大きな文字で4と書かれていますので見落とすことは無いでしょう。
本体を見ても分からない場合は、取扱説明書を確認しましょう。
チェンソーの混合燃料も同様です。(25:1、50:1を確かめましょう。)
古い2サイクルエンジンの燃料キャップ(25:1)
最近の燃料キャップ(50:1)
ホームセンターやガソリンスタンド等で、対応する燃料を確認してもらうことも出来るでしょう。
もしも、2サイクルエンジンに混合燃料じゃない通常のガソリンを使用した場合には、最初はエンジンは始動するでしょうけども、すぐにエンジンは焼き付き壊れて使えなくなります。ホームセンター仕様の安い機械の場合は修理せずに廃棄となります。
混合オイルの等級
2サイクル混合用のオイルにはグレードがあるので、できるだけ高性能なオイルを選択しましょう。高性能なオイルと言っても、売られているのはFC・FDしか店頭では見ることはありません。価格差も大したことはないので購入する場合はFDグレードを購入しましょう。
混合用オイルグレードの解説
FBグレード:2サイクルオイルの基本的な性能を保持しているもの。
FCグレード:「FBグレード」+「煙が出にくい」
FDグレード:「FCグレード」+「ススが出にくい」+「清浄性能UP」
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2サイクルオイルは認証品を
安い2サイクル混合用オイルを使っていますが、一つだけ気をつけていることがあります。
JASO(社団法人自動車技術会の自動車規格組織)の認証試験を受けたオイルを購入することです。アメリカの規格、欧州の規格もありますが、日本国内で販売しているオイルであればJASOの表示のあるものを購入しましょう。
混合燃料のオイル比率
25:1の混合比では、5リットルのガソリンに対して、2サイクル用エンジンオイルが200ml必要です。
50:1の混合比では、5リットルのガソリンに対して、2サイクル用エンジンオイルが100ml必要です。
※筆者の場合は指定の比率より少しだけオイルを濃い目に混合します。薄い場合はエンジンが焼き付く可能性もあるため、若干ですが多目を意識しています。
混合燃料の作り方
ガソリンと2サイクルオイルを指定の比率で混ぜるだけです。
しかし、実際に混ぜるとなると、色々と面倒なので、便利な容器を使用して混ぜる方がほとんどです。
実際に作る場合に用意するもの
1、ガソリンを入れる携行缶
2、FDグレードのオイル
3、混合容器
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作り方
50:1の場合(2L作る場合)
1、混合燃料用を簡単に軽量出来る容器に、ガソリンを2メモリまで入れる。
2、2サイクルオイル(FD推奨)を50:1混合用のメモリ2まで入れる。(ガソリンに対してオイルが少ない場合は焼き付く可能性があるので少しオイルを多めに入れる。)
3、容器を傾けて、オイルとガソリンを混ぜる。(シェイクの必要はない。軽く揺さぶるだけで十分)
25:1の場合
1、混合燃料用を簡単に軽量出来る容器に、ガソリンを1メモリまで入れる。
2、2サイクルオイル(FD推奨)を25:1混合用のメモリ1まで入れる。
3、容器を傾けて、オイルとガソリンを混ぜる。(シェイクの必要はない。軽く揺さぶるだけで十分)
動画でも解説
動画では50:1の混合燃料を1L作るパターンです。
混合容器を使うことで、容器のメモリに合わせて入れることで25:1、50:1の混合燃料を簡単に作ることが出来ます。
注意:ガソリンスタンドで購入した混合燃料や、上記の様に自分で混合した混合燃料は、1ヶ月以内に使い切る事を意識して、使うたびに作るほうが良いようです。これまで燃料が分離したこともありませんが、古い酸化した混合燃料を使うとエンジンに不調を及ぼすことがありますので注意しましょう。